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鉄の骨 池井戸潤

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『鉄の骨』 池井戸潤シリーズ

古川英治文学新人賞受賞作品

やはり池井戸潤氏の小説は面白い。

池井戸潤さんらしく、中堅ゼネコンと大口公共事業の談合の小説。
国会議員、道路族、役所道路科などが関わるお話を現場から営業に移動した若き社員、融資担当銀行マンを巻き込んだドラマテックな内容になっています。

いい仕事をしようと入社した若き志が現実にズタズタに引き裂かれる実社会。
これを上手に文章に描写する池井戸潤さんの文章は心地良い!

稚田書蔵入りする本の目安として、読み続け終わりに近づくともう終わっちゃうんだと残念な気持ちになるお話が一つの目安になる気がします。

この本も650頁と長編小説の部類に入ると思いますが、半分過ぎ付近から終わりが近づくにつれ、だんだん読み進める事が残念になる、でも先を読みたい、そんなジレンマを感じさせてくれる小説は必ず書蔵入りします。
この本も例外なく、読み進め結末を迎えるのが惜しくなりつつも、先を急ぐ自分がいました。

稚田書蔵入り決定!

池井戸潤さんの小説ってある意味、ミステリーですよね! 違うかな?

残念だった事。 『くも膜下出血』を『蜘蛛膜下出血』と『くも』を『蜘蛛』と表現していた事は少しだけ残念でした。
by cho34 | 2014-04-15 18:16 |


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by ジョージあき坊

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